空想・妄想・俯瞰
もしもシリーズ
もしも、COVID-19がコンピュータウイルスだったら、と考えた
以下、空想・妄想の話
20xx年、未曾有の事態が発生した
新型コンピュータウイルス・COVID-19が発生したのだ
中国から発生したこのコンピュータウイルスは瞬く間に世界中へと広がった
パソコンを起動することはできるがインターネットに接続したら、どこからかCOVID-19に感染してしまう
気づかぬうちに感染したパソコンを利用していると、知らぬ間に周りのパソコンを感染させてしまう
これはパソコンに留まらずにスマートフォンにも感染するということが判明した
そしてこのCOVID-19、たちが悪いのは、感染しても多くの場合、何も発生しないのだが、0.0003%の確率でパソコンやスマホが爆発して、その所持者が大怪我をしたり、その爆発から付随して事故が起こったりして、最悪の場合は死に至る場合もある
これを受けて、各国政府は緊急事態宣言を発令して不要不急のパソコンやスマホの利用を停止し、インターネット接続に関しては禁止をするように要請をした
人々はチャットもメールもできないので、在宅ワーカー達は仕事をしたくてもできない状態となった
職を失った在宅ワーカーへの給付金は1日3,000円を上限に月90,000円が支給された
ITエンジニアには給付金は支給されたが、いまやパソコンやスマホがないと仕事ができない人が大半の世の中で、どこまで給付金を出すのが適切か大いに問題となり、給付される者とされない物との争いが絶えない
人々はこれまで利用していなかった電車に乗り会社に集まり面と向かって会議をしている
一方で会議をしたところで、パソコンをインターネットに繋げないと仕事にならないITエンジニア達は仕事にならずに生活苦から自殺するものも現れ始めた
ITエンジニアしかやってこなかった人間は、自給自足のために農業をしようにもそのノウハウを得るための情報源もインターネットの規制により遮断され、絶望に打ちひしがれている
こんな事起こらない
こんな空想・妄想は世の中には絶対起こらないだろう
起こるはずがない
でも、そんなこと起こるはずがないと考えて、コツコツと人生を設計してきた飲食店の方たちが未曾有の危機にさらされている一方で、パソコンさえあれば仕事が完結するITエンジニアは、これを機にリモートワークが進んだので良かったくらいに、考えているような気がしている(とても狭い自分の観測範囲内だけど)
起こるはずがない、なんて考えることが起こってしまうのが現実なのだろう
たまたま今回はその火の粉が自分にかかってこなかっただけ
いつ標的の中に自分が含まれるかなんて分からない
だからこそ他人が困っていることを他人事と考えずに、自分がたまたま被害を受けなかったってことに気付き、少し違った視点から物事を見る冷静さをなくさないように過ごしていきたい